- 楽天経済圏で生活するとどういうメリット・デメリットがあるの?どうやって始めれば良い?
最近は節約系の雑誌や書籍で良く○○経済圏の話が取り上げられていますよね。
その中でも楽天経済圏は特にオススメされている人も多く、
楽天経済圏に移行することは400万円分の資産所得を手に入れることと同等
とも言われています。
当記事では、楽天経済圏のメリット・デメリットや始め方について紹介していきます。
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楽天経済圏とは

楽天経済圏とは、生活のあらゆるシーンで楽天グループのサービスを利用することで、効率的にポイントを貯めたり利用する事を表します。
楽天経済圏の主要なサービス
クレジットカード | 楽天カード |
電子決済 | 楽天ペイ |
銀行 | 楽天銀行 |
証券 | 楽天証券 |
保険 | 楽天保険 |
ECショッピング | 楽天市場 |
美容/ファッション | 楽天ビューティ、楽天ファッション |
旅行 | 楽天トラベル |
通信 | 楽天モバイル、楽天ひかり |
電気 | 楽天でんき |
ガス | 楽天ガス |
楽天市場をはじめとして、日常生活のあらゆる場面で楽天グループのサービスを利用できるようになっています。
楽天グループのサービスを利用することで、楽天ポイントを貯めたり使ったりできるほか、SPU(スーパーポイントアッププログラム)という楽天市場での買い物の際に付与されるポイントが何倍にもなるプログラムもあります。
SPUとは

SPUは、対象となる楽天グループのサービスを利用することで、楽天市場での買い物をしたときにもらえるポイントの倍率がアップするプログラムです。
例えば、通常は100円の支払い額に対して1ポイントの還元率となっているところが、SPUを上げることによって、2ポイント、3ポイントと増えていきます。
- 「たかが1ポイントとか2ポイント増えたところで…」
こんな風に思ってしまう人もいるかと思います。
確かに、100円とか1,000円の買い物ならSPUを上げてもあまりメリットはありません。
ですが、これが10万円とか100万円の単位になったらどうでしょうか?
仮にSPUが10倍の状態で100万円の買い物をした場合で考えてみてください。
・SPUが1倍の場合:100万円×1%=1万ポイント
・SPUが10倍の場合:100万円×10%=10万ポイント
これは大きな差ですよね。
・SPUで獲得するポイントの倍率を上げられる
・楽天で使う金額が増えるので、ポイント付与対象となる金額も大きくなる

これが楽天経済圏で生活する目的です。
400万円分の資産所得の正体
楽天経済圏で生活すれば、年間10万円分以上のポイントを稼ぐことも難しくありません。
資産運用の話になりますが、もし年間10万円分の資産収入を得ようとした場合、400万円分の株や投資信託などを年利3%で運用する必要があります。
400万円 × 3% = 12万円

その400万円分の資産収入に相当する所得を楽天経済圏に移行するだけで手に入れられるという事です。
楽天経済圏のメリット
それでは楽天経済圏で生活するメリットを紹介していきたいと思います。
- ポイントが貯まりやすくなる
- ポイントの使い道が豊富
- アカウント管理が楽
- セールやキャンペーンが豊富
それぞれ解説していきます。
ポイントが貯まりやすくなる
先ほども紹介しましたが、楽天グループのサービスを徹底的に利用することで、次のような状態になります。
・SPUで獲得するポイントの倍率を上げられる
・楽天で使う金額が増えるので、ポイント付与対象となる金額も大きくなる
そのため、単発で楽天のサービスを利用する場合に比べて、ポイントが格段に貯まりやすくなります。
ポイントの使い道が豊富
世の中にはたくさんのポイントサービスがありますが、その中でも楽天ポイントは利用できる店が豊富で使い道には困りません。
最近は多くのお店で楽天ペイで支払いができるようになっているので、楽天グループのサービス以外でもポイントを使って支払いをすることができます。
楽天経済圏で貯めたポイントを使って楽天経済圏以外の支払いをすることで、現金での支出を抑えることができ、家計の助けになります。
セールやキャンペーンが豊富
楽天はセールやキャンペーンが豊富なのも魅力の一つです。
特に目玉なのが、『お買い物マラソン』と『楽天スーパーセール』です。
これらのキャンペーンは、期間中に1,000円(税込)以上のお買い物をした「ショップ数」に応じて、SPUの倍率が+1倍されます。
最大は10ショップ購入時のポイント10倍なので、最低でも1,000ポイントを貰うことができます。
必要なモノをこのキャンペーンの期間中にまとめて買うことが、ポイントをたくさん獲得するためのコツになります。
楽天経済圏のデメリット
メリットばかりでは逆に不安になってしまうかと思いますので、楽天経済圏のデメリットについても紹介しておきたいと思います。
楽天経済圏のデメリットは次の通りです。
- ポイントを意識しすぎてしまう
- 期間限定ポイントの使い道が悩ましい
- サービスが改悪される場合がある
それぞれ解説してきます。
ポイントを意識しすぎてしまう
楽天に限った話ではないのですが、ポイント経済圏で生活していると、その経済圏のポイントを意識しすぎてしうことがあります。
例えば、欲しい商品が楽天とAmazonの両方で売られているとします。
楽天:価格1,200円、ポイント100
Amazon:価格1,000円、ポイント10
上記のような場合、もらえるポイントを差し引いた実質的な価格は楽天が1,100円、Amazonは990円になるので、Amzonの方が安く欲しい商品が手に入ることになりますよね。
ですが、ポイントを意識過ぎてしまうとこの損得勘定が正しく判断できなくなり、自分が欲しいポイントが多く手に入る楽天で買い物をしてしまうのです。
ポイント経済圏で生活する目的はあくまでポイントを効率良く貯めて、お得に生活することです。
ポイントを貯めること自体を目的にしないように、正しい損得勘定をするように意識する必要があります。
期間限定ポイントの使い道が悩ましい
もらえる楽天ポイントは、通常のポイントのほか、利用期限や用途が限定されている期間限定ポイントで付与される場合があります。
お買い物マラソンなどのキャンペーンで増えた分のポイントは、この期間限定ポイントで付与される場合も多いです。
本格的に楽天経済圏で生活していれば、この後紹介する楽天モバイルや楽天でんきなどの支払いに利用することで有効活用できます。
ですが、そこまでどっぷり経済圏に浸かっていない人の場合は、この期間限定ポイントを期間内にどうやって消化するかが悩ましいこともあります。

期間内に使い切るためにポイントを無駄遣いしてしまっては本末転倒なので、期間限定ポイントの使い道はあらかじめ決めておくと良いと思います。

サービスが改悪される場合がある
他の経済圏の追随を許さない勢いで拡大を続けてきた楽天経済圏ですが、最近はモバイル事業に力を入れてきた影響か、一部のサービスの改悪が続いています。
- 楽天市場のポイント付与対象が税込み金額から税抜き金額に変更
- 楽天銀行のマネーブリッジでの優遇金利の改悪
- 楽天証券の保有する投資信託の金額に応じたポイント付与の廃止
これらは楽天経済圏の根幹をなすサービスなので、改悪されたときはSNSでも大きな話題になりました。
改悪後も他の経済圏よりもお得であることは間違いありませんが、その差は縮まりつつあることも事実です。
今後の動向も注意して見守りましょう。
楽天経済圏の始め方
楽天経済圏のメリット・デメリットを紹介したところで、楽天経済圏の始め方を解説していきたいと思います。
ざっくとした流れは次の通りです。
- 楽天銀行で口座を開設
- 楽天カードの申し込み
- 大きな買い物はスーパーセールの時にまとめる
- 楽天ふるさと納税でふるさと納税をする
- 楽天証券で証券口座を開設する
他にも楽天経済圏のサービスはたくさんありますが、まずはこの5つから始めてみましょう。
それぞれ解説していきます。
① 楽天銀行で口座を開設

まずは楽天銀行で口座を開設しましょう。
楽天銀行は次のようなメリットがあります。
- マネーブリッジ設定時の普通預金金利が年0.1%と高金利
- 解説時や利用時にポイントが貯まる
- コンビニATMで24時間365日利用可能
- ATM手数料が0円(最大月7回まで)
- 他行振り込み手数料0円(最大月3回まで)
楽天証券の口座と連携するマネーブリッジの設定を行うと、金利が通常の5倍の0.1%になるのが魅力です。

他行の普通預金金利が0.002%とかなのを考えると、0.1%というのが如何に好金利であるかがわかるかと思います。
資産形成を効率良くするには、少しでも多く増える場所にお金を置いておくかを考えることが重要です。
楽天の各種サービスとの相性も良いので、楽天経済圏で生活するなら必ず口座は解説しておきましょう。
② 楽天カードの申し込み

楽天銀行の口座が開設できたら、次は楽天カードの申し込みをしましょう。
楽天カードは利用額に応じて楽天ポイントが還元されます。
また、楽天市場で楽天カードを使って買い物をした場合、通常で+2倍、『0か5のつく日』ならさらに+2倍となり、もともとの還元率と合わせて5倍の還元率になります。
そのため、楽天経済圏で生活するうえで楽天のクレジットカードは必須のアイテムです。
楽天カードには、下記の3種類があります。
種類 | 年会費 | 還元率 |
---|---|---|
楽天カード | 無料 | 1.0-3.0% |
楽天ゴールドカード | 2,200円 | 1.0-3.0% |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 1.0-5.0% |
以前はゴールドカードで楽天市場や楽天ブックスで買い物をした場合、ポイントがさらに+2倍になっていました。
そのため、年間10万円以上の買い物をする人であれば、年会費の2,200円のモトが取れていました。
ですが、2021年4月の改悪により、楽天ゴールドカードの還元率が通常の楽天カードと同じ倍率になってしまい、年会費を払うメリットはほぼなくなってしまいました。
そうすると残るは楽天カードと楽天プレミアムカードですが、楽天プレミアムカードで年会費をペイできるのは、楽天市場で36万円以上の買い物をした場合です。
楽天経済圏にどっぷりつかっている人なら36万円を超える可能性がありますが、結構なハードルですよね。
そのため、ほとんどの人は年会費無料の楽天カードを選べば十分です。
③ 大きな買い物はスーパーセールの時にまとめる

楽天市場で買い物をする時は、上でも紹介したお買い物マラソンや楽天スーパーセール時にまとめるのがおすすめです。
セール期間中に買い物をしたショップ数に応じてポイントの倍率が増えるので、買い物は小まめにするよりも、一度のセール中にまとめてしまう方がもらえるポイントが多くなってお得なのです。
セール中に買い物をする時は下記の点に注意しましょう。
買い回りで倍率がアップするのは最大で10ショップまでなので、それ以上の買い物は急ぎでなければ次回のセールのタイミングに回すのもありです。
楽天市場のアプリで買い物をすれば+0.5倍になるので、最後の購入手続きは必ずアプリから行いましょう。
また、先程も紹介した通り、5と0のつく日は倍率が+2倍になるので、金額が大きくなりがちなセール時は5か0のつく日に買い物をしましょう。
そして、この後紹介する楽天ふるさと納税も買い回りの対象に含まれます。
ふるさと納税は金額が1万円を超える場合がほとんどなので、必ずセールのタイミングに合わせてやるようにしましょう。
④『 楽天ふるさと納税』でふるさと納税をする

あなたはもうふるさと納税をしていますか?
なんとなく面倒なイメージがありますが、簡単に言えば、実質2,000円の自己負担で寄付した自治体からお肉やお米などの豪華な返礼品がもらえる制度です。
そして、先ほども紹介した通り、楽天ふるさと納税は買い回りセールの対象に含まれます。
そのため、大きな買い物をする時に合わせてふるさと納税もやってしまえば、実質2,000円の自己負担額を超えるポイントを貰いつつ、お肉屋やお米やの返礼品を貰うことが可能になるのです。

ふるさと納税はやらなければ損レベルでお得な制度ですので、この機会に楽天でふるさと納税にチャレンジしてみてください!
⑤ 楽天証券で口座を開設

楽天証券は株や投資信託などを購入できる証券会社の口座を開設しましょう。
上でも紹介した通り、楽天証券と楽天銀行の口座をマネーブリッジで紐づけをすることで、楽天銀行の金利が5倍の0.1%になります。
- いきなり証券口座を開設って言われても投資なんてやったことないし不安だな・・・。
こんな風に思う人もいるかと思いますが、楽天証券では楽天ポイントを使って投資をすることも出来るので、現金の元手なしでも投資を始めることができます。
また、楽天カードからの引き落としで積み立て投資をすることで、毎月楽天ポイントを貰うこともできますし、SPUの対象にもなっています。
さらに、楽天ポイントとは別に楽天キャッシュでも5万円まで積み立て投資をすることは可能になっています。
下記の記事で紹介している方法で楽天キャッシュをチャージすることで、3%以上の還元を受けながら積み立て投資をすることが可能になっています。


極論、購入した投資信託を買ってすぐに売却するだけで、ほぼノーリスクで3%還元分のポイントを貰うことも可能です。
老後を満足に生活するには2,000万円が必要になるという話題もありましたし、受給できる年金の額も年々減り続けています。
これからの日本では政府の施策に依存するだけでなく、自分たちの力で資産形成を行っていく必要があります。
楽天経済圏で生活をすることをきっかけに、まずは小額からでも良いので投資を始めて資産形成の第一歩を踏み出しましょう!
まとめ
今回紹介したアプリと毎月稼げる金額は次の通りです。
- 楽天経済圏とは、生活のあらゆるシーンで楽天グループのサービスを利用することで効率的にポイントを貯めたり利用する事
- SPUやセール・キャンペーンを活用すると効率良くポイントを稼げる
- まずは主要な5つのサービスから始めよう!
楽天経済圏は最近こそサービスの改悪が目立つものの、それでも他の経済圏よりも頭一つ抜きんでている状況です。
どの経済圏を選ぶか悩んでいる人には間違いなくお勧めできるので、この記事を参考に楽天経済圏での生活を始めてみましょう!